【上級者向け】ポイ活ポイントと福利厚生・優待制度を賢く組み合わせる最大化戦略
はじめに:貯めたポイント、まだ単体で使っていませんか?
ポイ活に積極的に取り組んでいらっしゃる皆様は、日々様々なサービスでポイントを貯め、賢く活用されていることと思います。しかし、貯めたポイントの利用方法を、単に「支払いに充てる」「交換サイトで別のポイントやギフト券に変える」だけに留めてはいないでしょうか。
実は、ポイ活で得たポイントは、ご自身の勤め先の福利厚生や、お持ちのクレジットカード、各種サービスの優待制度などと組み合わせることで、その「価値」をさらに高め、よりお得に活用できる可能性があります。
この記事では、複数のサービスを使いこなす上級者の皆様に向けて、ポイ活ポイントと福利厚生・優待制度を組み合わせることで最大の効果を引き出すための具体的な戦略とテクニックを深掘りしてご紹介します。
なぜポイ活ポイントと福利厚生・優待を組み合わせるべきなのか?
この組み合わせ戦略の最大のメリットは、単体で使うよりも支出を削減できたり、同じ支出でより多くのメリット(割引、キャッシュバック、アップグレードなど)を享受できたりする点にあります。
- 支出の多重削減: ポイント利用による割引に加え、福利厚生や優待による割引・補助を併用することで、実質的な負担額を大幅に減らせます。
- 利用機会の創出: 「ちょっと高いかな」と躊躇していた商品やサービスも、ポイントと優待を組み合わせることで手軽に利用できるようになります。
- 価値の向上: ポイントや優待が持つ「割引率」や「補助額」を最大限に引き出し、それぞれの単体価値以上のリターンを得ることが可能です。例えば、特定の施設利用料が優待で割引され、さらにその割引後の金額をポイントで支払う、といった形です。
組み合わせ対象となる福利厚生・優待の種類
組み合わせ戦略を立てる上で、まずご自身が利用できる福利厚生や優待制度を洗い出すことが重要です。代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
1. 会社の福利厚生制度
- カフェテリアプラン: 付与されたポイント(補助額)を使って、旅行、レジャー、自己啓発、育児・介護サービスなど、様々なメニューの中から好きなものを選んで利用できます。
- 提携施設割引: 会社が契約している宿泊施設、スポーツクラブ、リラクゼーション施設、レジャー施設などを割引料金で利用できます。
- ギフト券・金券への交換オプション: 一部の福利厚生では、補助額を特定のギフト券(例:図書カード、旅行券、商品券)に交換できる場合があります。
2. クレジットカードの付帯優待
- グルメ優待: 特定のレストランでの割引やワンドリンクサービスなど。
- 旅行優待: ホテルやレンタカーの割引、空港ラウンジ利用、手荷物宅配サービスなど。
- エンタメ優待: 映画館や美術館、遊園地などのチケット割引。
- 特定店舗での優待: カード会社と提携している店舗での割引やポイントアップ。
3. その他の優待・会員特典
- 株主優待: 保有株式数に応じて受けられる割引券や商品券、自社サービス利用券など。
- 各種サービス会員プログラム特典: 利用頻度に応じて受けられる割引、アップグレード、限定サービスなど(例:ホテルの会員プログラム、航空会社の上級会員特典)。
- 商業施設やテナントの会員特典・割引: 特定の商業施設のポイントカードやアプリによる割引。
ご自身の利用可能な制度をリストアップし、それぞれの内容(割引率、利用条件、有効期限、他の割引との併用可否など)を詳細に把握することから始めましょう。
具体的な組み合わせ戦略・活用例
それでは、具体的なシーンでの組み合わせ戦略を見ていきましょう。
例1:旅行・レジャー費用の最適化
旅行やレジャーは高額になりがちですが、ポイントと優待を組み合わせることで大幅な節約が可能です。
- ポイント活用:
- 旅行予約サイトのポイント(楽天トラベル、じゃらん等)を宿泊費や交通費に充当。
- 貯めたポイント(Tポイント、Pontaポイント等)を提携の旅行系ギフト券や旅行予約サイトのポイントに交換して利用。
- 福利厚生・優待活用:
- カフェテリアプラン: 旅行代金補助や提携宿泊施設の利用補助としてカフェテリアポイントを利用。
- クレジットカード付帯優待: 提携ホテルでの割引、部屋のアップグレード、空港ラウンジ利用、手荷物宅配サービスなどを活用。
- 提携施設割引: 会社の提携保養所やレジャー施設の割引を利用。
- 株主優待: 航空会社やホテル、旅行会社の株主優待券を利用。
組み合わせ例: ポイントで旅行予約サイトのクーポンやポイントを獲得 → そのポイントで宿泊費を一部支払い → 残額はクレジットカードで決済し、カードの旅行保険や優待(例:ホテルアップグレード)を適用 → 会社のカフェテリアプランで旅行費用の一部を申請し補助を受ける → 現地でのレジャーは会社の提携施設割引やクレジットカードのエンタメ優待を利用。
例2:外食費の削減
外食も、戦略的に組み合わせることでお得になります。
- ポイント活用:
- グルメサイトのポイント(Rettyポイント、ぐるなびポイント等)を利用。
- 汎用ポイント(Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイント等)が使える飲食店で利用。
- ポイント交換サイトで提携飲食店のギフト券やポイントに交換して利用。
- 福利厚生・優待活用:
- クレジットカード付帯優待: 特定レストランでの割引、コース料理の割引、ワンドリンクサービス。
- 会社の提携店割引: 会社が契約している飲食店での従業員割引。
- 食事補助制度: 一部の会社にある食事補助を適用可能な飲食店で利用。
- グルメサイトの会員特典: 予約回数などに応じた割引や限定クーポン。
組み合わせ例: ポイントでグルメサイトのポイントを獲得 → 予約時にそのポイントを利用 → 会社の提携店であれば従業員割引を提示 → 支払いはクレジットカードで行い、カードのグルメ優待(例:10%オフ)を適用。これにより、ポイント、従業員割引、クレジットカード優待のトリプルメリットを享受できる可能性があります。
例3:ショッピング・サービスの利用
日常のショッピングや各種サービス利用でも組み合わせは有効です。
- ポイント活用:
- ECサイトのポイント(楽天市場、Amazon等)利用。
- 店舗のポイントカードやアプリポイント利用。
- 貯めたポイントをデパート共通商品券や家電量販店のポイント、特定のECサイトギフト券に交換して利用。
- 福利厚生・優待活用:
- カフェテリアプラン: 書籍購入費、自己啓発セミナー費用、スポーツクラブ会費などの補助。
- 社員割引: 自社商品やサービス、グループ会社のサービスの割引。
- クレジットカード付帯優待: 特定のオンラインストアや実店舗での優待割引やポイントアップ。
- 商業施設の会員特典: 施設内の店舗で使える割引クーポンやポイントアップデーの利用。
組み合わせ例: ポイントで書籍購入サイトのギフト券に交換 → 会社のカフェテリアプランの学習補助対象となる書籍を購入 → ギフト券で支払う → 不足分はクレジットカードで決済し、カードのポイントアップモール経由でさらにポイントを獲得。
組み合わせ戦略を実践するためのステップ
- 利用可能な福利厚生・優待の棚卸し: 会社の規程集、福利厚生サイト、お持ちのクレジットカード会社のウェブサイトなどを確認し、利用できる制度や優待を全てリストアップします。特に、期間限定のキャンペーンや特定の期間のみ利用できる優待に注意しましょう。
- ポイントと組み合わせ可能なシーンの特定: リストアップした福利厚生・優待について、「これはポイ活で得たポイントと組み合わせて使えないか?」という視点で検討します。特に、ギフト券への交換、特定の店舗での割引、旅行やレジャー、自己投資など、ポイントの使い道として一般的な項目に注目すると良いでしょう。
- 利用条件・併用可否の確認: それぞれの制度の利用規約を詳細に確認します。最も重要なのは、他の割引や補助との併用が可能かどうかです。不明な場合は、各制度の窓口に問い合わせることをお勧めします。
- 最適な組み合わせルートの設計: 特定の目的(例:〇〇への旅行、△△の購入)に対し、利用可能なポイント、福利厚生、優待の中で最もお得になる組み合わせルートを検討します。必要であれば、ポイント還元率や割引率を比較してシミュレーションを行います。
- 情報の一元管理: 利用可能なポイント、福利厚生の残りポイント(補助額)、優待の有効期限などを一覧できる形で管理すると、機会損失を防ぎ、計画的に活用できます。家計簿アプリやスプレッドシートなどを活用しましょう。
- 定期的な見直し: 福利厚生の内容変更、クレジットカードの優待改定、ポイント制度の変更などは頻繁に起こります。定期的に情報を確認し、最適な組み合わせ戦略をアップデートすることが重要です。
注意点:賢く組み合わせるために
- 規約違反の回避: 福利厚生や優待制度には利用規約があります。規約に反する不正な利用は絶対に行わないでください。特に、他の割引や補助との併用が認められていない場合、無理な併用はトラブルの原因となります。
- 利用条件の確認徹底: 「特定の曜日のみ」「特定の店舗のみ」「〇〇円以上利用の場合」など、細かな利用条件がある場合があります。利用直前に必ず確認しましょう。
- 有効期限の把握: ポイントと同様に、福利厚生の補助額や優待にも有効期限がある 경우가 많습니다. 失効しないように計画的に利用しましょう。
- 手間とリターンのバランス: 最適な組み合わせを追求するあまり、情報収集や手続きに過大な時間を費やしてしまうと、ポイ活全体の時間対効果が低下する可能性があります。自身の労力に見合うリターンが得られるかを考慮し、ほどほどのところで満足することも大切です。
- 情報鮮度の確認: 特に期間限定のキャンペーンや優待は情報が古くなりやすいです。利用前に必ず公式サイトなどで最新の情報を確認してください。
まとめ:多角的な視点でポイント価値を最大化
ポイ活で培った効率的な情報収集力と多サービス活用スキルは、福利厚生や優待制度との組み合わせにおいても強力な武器となります。単にポイントを貯める・使うという一方向の視点だけでなく、ご自身を取り巻く様々な「お得」の制度を多角的に捉え、ポイ活ポイントと戦略的に連携させることで、想像以上の節約効果や豊かな体験を実現できるでしょう。
まずはご自身の会社の福利厚生やメインで利用しているクレジットカードの付帯優待を改めて確認してみてください。そこに、眠っている「お得」と、ポイ活で貯めた「ポイント」を組み合わせるヒントがきっと見つかるはずです。賢く連携させ、お得ライフをさらに加速させていきましょう。